すべては運次第

せっかく作ったホームページが消えた。

(正確にはアカウントがロックされて非表示になった。今は一応元に戻っているけど。)

サーバーから来た連絡によるとメールフォームに海外IPからのアクセスがあり、そこからメールが多数配信されているとのことで、一時的にアカウントが停止されたらしい。

完全な理解には至らないが、どういう状態かなんとなく分かるような気もするので、該当しそうなプラグインからスパム対策を行う方法をネットで検索する。

wordpressは、こういう情報をすぐに調べられるところがいい。

とは言っても、ヒットしたページにコードなんかの説明が書かれていたらまるっきりお手上げだけど。

プラグインの設定を変えるだけみたいな簡単な方法を紹介してくれるページを探して、見よう見まねでいじってみる。

単純なはずの作業もなかなかままならず、パソコンの画面の中に手を入れて「これはここじゃない、この文字がここ!!」と表示されている文字をつかんで整列させてやりたくなる。

一応、解説通りに最低限の設定はできたみたいだけど、それが本当に機能しているのかはよく分からない。

こういうのはいつも、そのときによって、できたりできなかったりするものだから・・・・・・。(成功の可能性はまったくの運と呼んで差し支えない。)

 

正直なところホームページこれ自体も、正しく作れているのかよく分からない。

自分で作ってみたものの、何が何だか分からない。

現に、アカウントがロックされる前にはダッシュボード内にあった「小説」という項目が何もしていないはずなのに消えているし。

それなのに、普通にアクセスすると見られるし。

私の「小説」はどこに消え、どこから表示されているのか、悩んで探し泣き疲れて、どんどん時間だけが過ぎていく。

これについてはもう、「小説」のほうから再び顔を見せてくれるのを待つことにした。

運が良ければ、いつか会えるだろう。

ゆらゆらする向こう側

さわやかな色の空だな。

晴れるのは嬉しいけれど、きのう梅雨入りだと聞いていただけに、なんだかこの軽やかな空気に気持ちがついていかない。

たった一夜で、梅よりも西瓜が似合う季節に、変わってしまったみたいだ。

昼ちかくに、焼きそばと西瓜を食べたあと、眠気に負けてすこし横になった。

今月は忙しい忙しいとまわりには言っているくせに、

気を抜くとすぐにいつもの調子で過ごしてしまう。

 

夕方から、銀座のギャラリーでやっている諸星大二郎の原画展を見に行った。

大好きな栞と紙魚子の原画が見られて満足。

MOOKとしおしみのカードセットを買った。

私が行った時間帯には、ご本人も在廊していらした。

いらっしゃると思っていなかったので、嬉しくもあり、なんだかどきどきするような気持ちにもなった。

直接話しかけることはできなかったが、会場にいらっしゃる先生の姿を遠巻きにちらちらと眺めていた。

似たような気持ちだったお客さんも多かったようで、たまにそっと目線を遣ったり、先生のほうにそれとなく顔を向けたりするから、なんだか会場にいた大半の人間がやたら不自然にゆらゆらと揺れていた。

会場にあった「間違ってない探し」。

全然違うように見える2枚の絵に共通する同じ箇所を探すというもの。

非常に難しかったけど、そのあとに続く「間違い探し」のほうが難問だった。

雨のはじまり

今日から、梅雨入りらしい。

病院の帰りに、梅の実を買ってきた。

これで、自家製の梅酒と梅干しをつくる。

今日は梅酒のほうを半分だけ仕込んで、あとの梅は追熟させることにした。

梅酒は青梅からつくるのが良いというけれど、少し調べてみたら、完熟した梅でつくってもまろやかでおいしいらしい。

去年はすべて青いままで仕込んだので、今年はまた別のやり方で、どんな風になるのかみてみたい。

梅をかごに入れて追熟させていると、その間、あまくていい香りが部屋中に広がる。

桃とすももの中間のようなあまずっぱい香り。吸い込むと思わずうれしくなるような、初々しくてかわいい匂いだ。芳香は空気まで染めるよう。黄みがかった薄い桃色の空気は、健やかな少女がまとう雰囲気にも似ている。

ベッドルームで不機嫌に起きた朝でも、ダイニングでこの香りをかげば気持ちが柔らかくなるだろう。

外で嫌なことがあっても、この空気につつまれれば、もう一度楽しいことを考えられるかもしれない。

憂鬱な梅雨のはじまりの、ちいさな救いになりそうだ。